鳥取大学研究シーズ集
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医療・健康
癌細胞を正常化するマイクロRNAの医薬応用
研究者
三浦 典正(医学部 医学科 准教授)
キーワード
がん治療、RNA医薬、マイクロRNA、DDS、再生医療
概要
「がん細胞は正常細胞から発生するが、その細胞に戻ることはできない」、「がんは治らない。」
そのように考えられてきた。しかし癌細胞が正常細胞になることを発見した。特に未分化型肝癌に1種類のマイクロRNAを導入するだけで、幹性誘導を通して癌形質を失わせることを発見した(多能性マーカーNANOG陽性:下左図)。免疫不全マウスin vivo検討で、肝癌細胞(HLF)から正常肝組織(スライド:下右図)や奇形腫(肉眼図:下右図)を形成したことから、癌細胞が一旦iPS細胞になったことは明瞭である。再生医療として応用できる可能性もあり、担癌患者の体内で癌細胞を発生由来細胞に戻すことで治癒させ得る画期的な癌治療の時代が到来すると予想している。
概要図
優位性(従来・競合技術との比較)
・癌細胞の正常細胞化技術は、国内外どこにも報告はない。
・in vivo検討で、肝癌細胞が正常肝組織、良性奇形腫、肝癌非形成の3通りの非悪性状態に形質転換できるという衝撃的な結果を得た。
・癌組織を発生母地組織へ回帰させ、消失させうる可能性を示し、従来の技術と比較して異質かつ根治的ながん治療薬に位置づけられる。
・DDSの最適化により本基盤技術を実用化できると考えられ、特に高転移性の癌腫に対する根本的な癌治療が可能となる。
応用分野
・創薬
・抗がん治療
・再生医療
関連特許
・siRNA導入による新規hiPSC作製法(PCT/JP2011/64846)
・miRNA及びsiRNA導入による新規hiPSC作製法(PCT/JP2011/64847)
関連論文
・N.Miura, et al.“Hsa-miR-520d induces hepatoma cells to from normal liver tissues viaa stemness-mediated process.”Scientific Reports,4:3852,2014.
・N.Miura, et al. “Human RGM249-derived small RNAs may regulate tumor malignancy.”Nucleic Acid Ther 23(5):332-343,2013
・N. Miura, et al. “A noncoding RNA gene on chromosome 10p15.3 may function upstream of hTERT,”BMC Mol Biol.10[5] (2009).
参考資料ダウンロード
シーズPDF
BioJapan2013配付資料
参考URL
研究者詳細
共同研究先への要望
・開発資金の提供
・DDSの共同開発
担当CD
産学・地域連携推進機構 准教授  山岸 大輔
連絡先
E-MAIL:yamagishi@cjrd.tottori-u.ac.jp 電話:0857-31-6094
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