鳥取大学研究シーズ集
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医療・健康
皮膚病態の解明に利用可能なマウスモデルの応用
研究者
吉野 三也(医学部 生命科学科 准教授)
キーワード
皮膚病態解明モデル動物、自己抗原、メラニン定量、恒常性の維持
概要
私達は、免疫の機能が病原体と自分の体の抗原(自己抗原)を見分け、病原体は排除し自己抗原は攻撃しないという「免疫寛容」のシステムに興味を持ち、免疫寛容の維持に必要と考えられている恒常的な自己抗原輸送を証明した。この検証に用いたマウスモデルは、皮膚のメラニンを利用し、自己抗原輸送を視覚的・定量的に解析するシステムで、自己免疫疾患発症マウス、また炎症刺激時の正常マウスでの自己抗原輸送量の減少を確認している。そこで、アトピー性皮膚炎などの皮膚病変下での輸送量、さらに薬剤適用時の変化などをこのマウスで解析し、自己抗原輸送量と皮膚疾患の関連という視点での病態解明に応用できないかと考えている。現在、メラニン量の測定精度の改善を計画している。
概要図
優位性(従来・競合技術との比較)
・自己抗原輸送量の定量が可能:蛍光タンパクなど、貪食細胞内で分解されるマーカーを用いた系では不可能な、自己抗原の輸送を量的に解析できる唯一の系である。
・体内の自然な物質を利用している:マウスの体内に元々存在するメラニン顆粒を自己抗原のマーカーとしているので、他の系では困難な、為害性の少ない自然な状態での解析が可能
応用分野
・各種の皮膚疾患原因の解明モデルとしての利用
・皮膚への薬剤適用の効果を検証するモデルとしての利用
関連論文
・M. Yoshino, H. Yamazaki, LD Shultz, S. Hayashi, “Constant rate of steady-state self-antigen trafficking from skin to regional lymph nodes,” Int Immunol., 18 (2006), 1541-1548.
・M. Yoshino et al., “CCR7-independent transport of skin antigens occurs in the dermis.” Eur. J. Immunol., 42 (2012), 1459-1467.
その他の関連研究内容
・T型アレルギー発症の原因となるマスト細胞の炎症局所への集積メカニズムの解明
・骨粗鬆症の原因となる破骨細胞の分化機構
参考資料ダウンロード
シーズPDF
鳥取大学ビジネス交流会配付資料
参考URL
研究者詳細
共同研究先への要望
より微量のメラニンを精密に定量できる技術があれば、是非協力をいただき、この解析系の可能性を拡げたいと考えています。
担当CD
産学・地域連携推進機構 コーディネーター  坂下 誠司
連絡先
E-MAIL:sakashita@cjrd.tottori-u.ac.jp 電話:0859-38-6484
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